- 情報セキュリティマネジメント試験の午後問題対策ってどうしたらいいの?
- おすすめの参考書は?
- 独学での勉強法は?
今回はこんな悩みを抱いている方向けに、
IT初心者(文系社会人)が独学で合格した経験をもとに作成した記事です。
- 情報セキュリティマネジメントの概要
- 受験した理由
- 勉強方法
- 実際に使用した参考書やサイト
- 受験した感想
実体験をもとに作成していますので気になった方はご覧ください。
今回はその経験をもとに勉強方法や使用した参考書などについて紹介します。
情報セキュリティマネジメント試験とは
情報セキュリティマネジメント試験は、経済産業大臣が行う国家試験の一つです。
(略称は SG、セキュマネ、セマネ)
「ITの安全な利活用を推進するための基本的知識・技能を身に付けた者」
を対象像としています。
2016年度に新設された比較的新しい試験ですのでなじみがなく、情報もあまり出回っていないのが現状です。
しかし、今後急速にIT化が進んでいくことは確実であるため、
これから注目されていく試験ではないかと予測しています。
試験は午前の部と午後の部の二部制

試験は午前の部と午後の部の2つを受験します。
〇午前の部
4択の問題を50問(制限時間90分)
〇午後の部
大門3問の長文問題(制限時間90分)
合格点はいずれも100点満点中60点以上です。
令和2年度からCBT方式での試験が実施されるようになりました。
指定の期間内に午前の部、午後の部をそれぞれ予約します。
受験する順番はどちらからでもOKです。
指定の期間内であれば午前の部と午後の部を別の日で受験することもOKでした。
受験した理由

私が、情報セキュリティマネジメント試験を受験しようと決意した理由は主にこの2つです。
①国家試験であるため履歴書に記載できるから
セキュリティマネジメント試験は国家試験ですので、堂々と履歴書に記載できます。
これからの時代転職は当たり前。
IT関連ではない会社であっても顧客の個人情報など重要データを取り扱います。
お客様の大切な情報を扱う以上、安心・安全な運営は必要不可欠です。
そこで、情報セキュリティマネジメント試験は、セキュリティ面に対する意識の高さや、今後のIT化に対する関心・意欲をアピールできる良いきっかけになると思い受験しました。
②情報セキュリティに関する知識習得者は重宝される時代がくると思ったから
※これはあくまで持論です。
今回の東京オリンピックでもサイバー攻撃が4億回以上あったとおり、IT化が進むと同時にサイバー攻撃も増えることが想定されます。
どの会社でも紙文化からデジタル化へ移行中ですが、社会人全員が全員、PCスキルやセキュリティ関連に対して詳しいわけではありません。
ですから、IT化が進むと同時に情報漏洩などのリスクやうっかりミスの危険度は増します。
そんな今日、セキュリティに関して学んでおくことで一歩リードできるのではと考えました。
文系社会人が1発合格した勉強方法

使用した参考書:「徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書」
・徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書 令和3年度
「徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書」はテキスト内容を全文PDFダウンロードができるので出先ではipadで勉強したいという方にはかなり便利です。
さらに過去問のPDFダウンロード特典や巻末に予想問題と解説もあるので問題演習もこれ1冊で揃います。
本のテキストはほとんど使わずメルカリに出品したら1,000円近くで売れるし…
情報処理技術者試験全区分制覇の実績や20年以上の指導経験、オリジナルAIによる解析に基づいて改訂した、SG試験対策書なので情報もしっかりしています。
実際内容も多すぎず好きな過ぎず試験合格に適した量が網羅されていたため、これ1冊あれば独学でも問題なく合格することができました。
(実際これ以外の参考書は使用しませんでした。)
・各チャプターごとに過去問が掲載があり効率よく復習できる
・巻末には予想問題&解説1回分がついていたから
・参考書の全文PDFダウンロード特典があったから(ipadで勉強できる)
・過去問解説8回分(H28春、H28秋、H29春、H29秋、H30春、H30秋、H31春、R01秋)のPDFを提供あり
ちなみに私は使用していませんでしたが、調べてみると他の合格者はこちらの参考書を使っている方も多いです。
1冊を極めることが理解度を高める上で一番重要です!!
中途半端に他の参考書への浮気はダメです!
使用したサイト
私は情報セキュリティマネジメント試験ドットコムを使いました。
情報セキュリティマネジメント試験ドットコムは過去問題1000問近くが掲載されているサイトで、問題演習から本番にかなり近いCBT対策まで本当にお世話になりました。
正直このサイトで勉強するだけで合格にかなり近づきます。
・過去問に丁寧な解説があるため理解度アップにつながる。
・複数の受験者が利用しているのでモチベーションアップに。
・CBT試験の実践練習として使える!
この勉強方法で合格しました!

勉強期間&勉強時間
皆さん気になる点かと思います。
午前対策はとにかくすきま時間に問題を解くことを意識しました。
電車の待ち時間などの数分を利用して問題を解くイメージです。仕事始業前の10分や電車の待ち時間などを利用して問題演習量を稼ぎました。
午後問題は大問1問につき30分程度かかります。
そのためすきま時間で勉強ともいかず…。
答え合わせの時間も含めて1時間は机上で勉強する時間の確保が必要でした。
午前対策

①参考書をサラッと一読する。
一読ですべて理解することは無理なのでそこは割り切って下さい。
ステップ①では「あ、この用語みたことがある」を増やすことが重要です。
初めのうちは、分からない用語ばかりで大変ですがまずはサラッと読み進めてください。
また、各チャプター後の過去問題はそのチャプターの良い復習の時間になります。
人の記憶が定着するのに必要なことって何だと思いますか??
それは思い出すことです。
「思い出す」を繰り返すことが記憶の定着力アップにつながります。
だから復習や同じ参考書を何度も読み返すことが重要だと言われています。
はじめは分からないことばかりかと思いますが、一度で全部覚えようとすることはあきらめて何度も思い出すことで記憶を定着させるスタンスで読み進めていってください。
②過去問を解説を見ながら解き、理解を深める
参考書を一読しただけでは過去問は見事に解けませんでした。
結局のところ、
「問題と解説を読み、理解できなかったところを参考書を使って勉強する」
この繰り返しが効率的な知識習得につながりました。
ポイントは問題を読んで分からなかったらすぐ解説を読むことです。
参考書を一読しただけの浅い知識で問題を解こうと悩む時間は削減し、解説を読んで理解を深める方が知識習得につながるのでおすすめです。
③自力で過去問を解けるようにする
解説を読みながら過去問を解くことが終わったら、自力で過去問を解き始めます。
私の場合通勤時間や電車の待ち時間に情報セキュリティマネジメント試験ドットコムの過去問道場を使ってとにかく問題を解きました。
1000問近くの問題があり、このサイトの内容を網羅することができたら十分合格点にたどり着けます。
間違えた問題のみ復習できるような機能もあるのでとても効率的に勉強できました!
ネットで用語を調べると難しい用語がたくさん出てきて理解できないことが増えてしまうことがあります。
「とにかく試験に合格したい」という方は、参考書を使って用語を調べた方が効率よく試験対策ができます。
午後対策
午後対策は非常に悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
結論から言うと、午後問題対策は過去問を完全に理解できるようにしておくことが合格への一番の近道です。
という意見がネット上に散見していますが、本当に問題文が国語の長文問題並みに長いです。
長文にメンタルを得られるかもしれませんが、冷静に見たら知識自体は午前問題が7割近く解けるようになっていたら十分です。
午後問題で苦戦する理由は単なる知識だけでは解けないからです。
「この場合の適切な対応とはいったい何なのか」
が求められる試験内容となっています。
①問題文から現場の状況を理解し、
②適切な対応を導くことができるようになったら合格点にたどり着きます。
解説を熟読しながら答え合わせをしていくと分かるかと思いますが、 答えを導くカギは表や図、注意事項欄に記載されていることが多いです。
ですから、過去問を解く中では、問題文の中から回答の根拠となる鍵「現場の状況が記載されている箇所」と「なぜこの答えなのか」を理解できるまで問題と解説を精読してください。
受験した感想
正直試験当日もこの回答であっているのかどうか自信がない問題ばかりで不安でした。
過去問がそのまま出題される!ということは期待しない方が良いです。
ただ、過去問を使ってきっちり学ぶことによって文系の大学を出てITに詳しくない場合でも十分合格できる試験でした。
どの試験にも言えることですが、
本当に重要なことは試験に合格することではなく、今回学んだことを仕事に活かすことです。
今後急速にいろんな書類がデジタル化していきます。デジタル化とセキュリティ強化は切っても切れない関係であるはずです。
IT企業でなくてもデータ等を利活用することが不可欠な世の中になるのではないかと思っているのでこの時期に学ぶことができて本当に良かったです。
まとめ|情報セキュリティマネジメント試験は独学でも十分合格できる
いかがでしたでしょうか。
独学で試験を合格したい方や受験を控えている方の参考になれば幸いです。
今回は情報セキュリティマネジメント試験について紹介しましたが、その他にもいろんな試験が溢れています。
「気になる
以上です。最後までご覧いただきありがとうございました!