【独学】社会人が情報セキュリティマネジメント試験を1発合格した勉強方法

情報セキュリティマネジメント試験の午後問題対策ってどうしたらいいの?
独学で合格したいんだけど、おすすめの参考書や勉強方法ってどうしたらいいんだろう?
今回はこんな悩みを抱いている方向けに、
IT初心者(文系社会人)が独学で合格した経験をもとに作成した記事です。
独学で学んだ時の気づきをギュッと凝縮して作成しました。
この記事は「資格Hacks」さんにも紹介いただいています。
良かったらご覧ください。
情報セキュリティマネジメント試験とは。合格率は50~70%台
情報セキュリティマネジメント試験は、サイバー攻撃などの脅威から組織を守り、組織の情報セキュリティ確保に貢献できる能力を認定する国家試験です。
この試験では、情報セキュリティに関する管理計画、運用、評価、および改善を実行するための基本的なスキルを確認します。
情報セキュリティマネジメント試験の合格率は50~70%台を行き来しており、2023年4月試験では76.2%でした。情報処理技術者試験の中では合格率が高く、独学でも準備可能な試験であると考えられます。
試験内容について⇒午前の部と午後の部の二部制
試験はCBT形式で午前の部と午後の部の2つを受験します。
合格点はいずれも100点満点中60点以上です。
〇午前の部
4択の問題を50問(制限時間90分)
〇午後の部
大門3問の長文問題(制限時間90分)
※いずれもCBT形式
受験方法
指定の期間内に午前の部、午後の部をそれぞれ予約します。
受験する順番はどちらからでもOKです。
指定の期間内であれば午前の部と午後の部を別の日で受験することもOKでした。

私は試験日を午前の部と午後の部で2週間空けて、まずは午前対策を徹底的に行いました。
受験した理由
私が、情報セキュリティマネジメント試験を受験しようと決意した理由は主にこの2つです。
①国家試験であるため履歴書に記載できるから
セキュリティマネジメント試験は国家試験ですので、堂々と履歴書に記載できます。これからの時代転職は当たり前。
IT関連ではない会社であっても顧客の個人情報など重要データを取り扱います。お客様の大切な情報を扱う以上、安心・安全な運営は必要不可欠です。
そこで、情報セキュリティマネジメント試験は、セキュリティ面に対する意識の高さや、今後のIT化に対する関心・意欲をアピールできる良いきっかけになると思い受験しました。
②情報セキュリティに関する知識習得者は重宝される時代がくると思ったから
※これはあくまで持論です。
東京オリンピックでもサイバー攻撃が4億回以上あったとおり、IT化が進むと同時にサイバー攻撃も増えることが想定されます。
どの会社でも紙文化からデジタル化へ移行中ですが、社会人全員が全員、PCスキルやセキュリティ関連に対して詳しいわけではありません。ですから、IT化が進むと同時に情報漏洩などのリスクやうっかりミスの危険度は増します。
そんな今日、セキュリティに関して学んでおくことで一歩リードできるのではと考えました。
文系社会人が1発合格した勉強方法を細かく紹介
おすすめの参考書。⇒これさえあれば必ず合格点に到達できる
おすすめ参考書は以下2つ。このどちらか1冊を選べばOK。
- 「徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書」
- 出るとこだけ!情報セキュリティマネジメント テキスト&問題集
私は「徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書」を選びました。
- 各チャプターごとに過去問が掲載があり効率よく復習できる
- 試験合格のために必要な情報が完全網羅
- 巻末には予想問題&解説1回分あり
- 全文PDFダウンロード特典つき(ipadで勉強できる)
- 過去問解説8回分(H28春、H28秋、H29春、H29秋、H30春、H30秋、H31春、R01秋)のPDFを提供あり
この参考書が優秀な理由は1冊で試験合格に必要な情報の把握と、過去問&予想問題を手に入れることができるからです。
合格するために必要な情報を過不足なく網羅しているので、必要以上の勉強になることも情報不足になることもなく、効率的に合格へ近づきました。
独学に限らず、試験合格のためには
勉強範囲を把握すること(試験合格に必要な情報量の把握)
問題演習で必要な知識獲得と傾向の把握
がとても重要なカギとなります。
その点、この参考書は
- 情報処理技術者試験全区分制覇の実績や20年以上の指導経験、オリジナルAIによる解析に基づいて改訂されている
- 解説付きの過去問と予想問題がある
のでかなり優秀な参考書と言っても過言ではありませんでした。
さらに嬉しいことに購入特典で、参考書の全文をPDFダウンロードができます。
ipadで勉強したいという方にはかなり便利です。本のテキストはほとんど使わずメルカリに出品したら1,000円近くで売れるし…(笑)

もうひとつおすすめなのが、
「出るとこだけ!情報セキュリティマネジメント テキスト&問題集」
他の合格者はこちらの参考書を使っている方も多いですね。

参考書選びで大切なこと
自分に合った参考書を選んだら、その1冊を使って勉強してください。
1冊を極めることが理解度を高める上で一番重要です!!
中途半端に他の参考書への浮気はダメです!
問題演習:無料サイト「情報セキュリティマネジメント試験ドットコム」を使いこなす
私は問題集の代わりに情報セキュリティマネジメント試験ドットコムを使いました。
情報セキュリティマネジメント試験ドットコムは完全無料で誰もが利用できるサイトです。
なのに過去問題1000問近くが掲載されています。
- 過去問に丁寧な解説があるため理解度アップにつながる
- 複数の受験者が利用しているのでモチベーションアップに。
- CBT試験の実践練習として使える!
本番にかなり近いサイトだったのでCBT対策に直結しました。
問題に対する解説もしっかりあることに加え、自分が間違えた問題のみ解き直せる機能も備わっているので効率よく試験勉強をすることができます。
正直このサイトで勉強するだけで合格にかなり近づいたと思っています。
午前対策
午前問題攻略のカギは以下3ステップです。
①参考書をサラッと1周する。
参考書を1周する目的は「あ、この用語みたことがある」という情報を増やすこと。
分からない用語ばかりで大変ですがまずはサラッと読み進めてください。
一読ですべて理解することは無理なのでそこは割り切って下さい。
また、各チャプター後の過去問題はそのチャプターの良い復習になるので必ず解くようにしていました。
人は「思い出す」を繰り返すことが記憶の定着力アップにつながります。
だから復習や同じ参考書を何度も読み返すことが重要だと言われています。
そういうわけでチャプターごとの過去問は飛ばさず解くことをおすすめします。

はじめは分からないことばかりかと思いますが、一度で全部覚えようとすることはあきらめて何度も思い出すことで記憶を定着させるスタンスで読み進めていってください。
②過去問を解説を見ながら解き、理解を深める
結局のところ、
「問題と解説を読み、理解できなかったところを参考書を使って勉強する」
この繰り返しが効率的な知識習得につながりました。
参考書を1周読んだだけでは過去問は見事に解けませんでした。
10問解いたら9問は間違っているようなことがざらです。
でもこのやり方で勉強していくうちに、どんどん理解度が高まっていきました。
過去問3年分をこのやり方で解くと5割くらい解けるようになるはずです。
③自力で過去問を解けるようにする
解説を読みながら過去問を解くことが終わったら、自力で過去問を解き始めます。
私の場合通勤時間や電車の待ち時間に情報セキュリティマネジメント試験ドットコムの過去問道場を使ってとにかく問題を解きました。
1000問近くの問題があり、このサイトの内容を網羅することができたら十分合格点にたどり着けます。
間違えた問題のみ復習できるような機能もあるのでとても効率的に勉強できました!
午後対策
結論、午後問題は過去問を完全に理解できるようにしておくことが合格への一番の近道です。
午後問題に苦戦する理由は長文すぎて挫折すること
理由は2つ。
まず1つはかなり長文であること。

国語の読解問題みたいだ…!
という意見がネット上に散見していますが、本当に問題文が国語の長文問題並みに長いです。
長文にメンタルを得られるかもしれませんが、必要な知識自体は午前問題とほぼ同程度。
午前問題が7割近く解けるようになっていたら十分です。
もう1つは、単純に知識があるだけではなく、問題を読み、状況に応じた答えを選択する必要があるからです。
「この場合の適切な対応とはいったい何なのか」
が求められる試験内容となっています。
要するに、
①問題文から現場の状況を理解し、
②適切な対応が分かる
ことができるようになったら合格点にたどり着きます。
具体的な対策は過去問の内容を完璧に理解すること。これに限る理由
過去問を完璧に理解してください。
解説をよく読み、なぜこの回答である必要があるか説明できるレベルに達したら合格点にたどり着きます。
解説を熟読しながら答え合わせをしていくと分かるかと思いますが、 答えを導くカギは表や図、注意事項欄に記載されていることが多いです。
ですから、過去問を解く中では、問題文の中から回答の根拠となる鍵「現場の状況が記載されている箇所」と「なぜこの答えなのか」を理解できるまで問題と解説を精読してください。
これでグッと合格点に近づきますから!!

PC画面上で長文を読むことは想像以上に疲れるし、紙媒体で読むより頭に入ってこない感じがしました。過去問道場を使ってPC画面上で問題を解くことに事前に慣れておくことをお勧めします。
勉強時間・勉強期間
- Q.1 どれくらいの時間勉強した?
人によって多少時間はかわるかと思いますが、100時間は間違いなく勉強しました。
試験対策は約2か月間でした。
はとにかくすきま時間に問題を解くことを意識しました。
電車の待ち時間などの数分を利用して問題を解くイメージです。仕事始業前の10分や電車の待ち時間などを利用して問題演習量を稼ぎました。
午後問題は大問1問につき30分程度かかります。
そのためすきま時間で勉強ともいかず…。
答え合わせの時間も含めて1時間は机上で勉強する時間の確保が必要でした。
受験した感想
正直試験当日もこの回答であっているのかどうか自信がない問題ばかりで不安でした。
過去問がそのまま出題される!ということは期待しない方が良いです。
ただ、過去問を使ってきっちり学ぶことによって文系の大学を出てITに詳しくない場合でも十分合格できる試験でした。
どの試験にも言えることですが、
本当に重要なことは試験に合格することではなく、今回学んだことを仕事に活かすことです。
今後急速にいろんな書類がデジタル化していきます。デジタル化とセキュリティ強化は切っても切れない関係であるはずです。
IT企業でなくてもデータ等を利活用することが不可欠な世の中になるのではないかと思っているのでこの時期に学ぶことができて本当に良かったです。
まとめ|情報セキュリティマネジメント試験は独学でも十分合格できる
今回は自分自身の実体験をもとに情報セキュリティマネジメント試験の独学勉強法を紹介しました。
IT初心者や文系出身の方であったとしても独学で合格できる試験でした。
その他何か試験を受けてみたいという方は「気になる資格がみつかるサイト・資格Hacks」というサイトがあるので是非ご覧ください。
以上です。最後までご覧いただきありがとうございました!


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