家を建てるなら旗竿地?それとも?選ぶ前に知っておくべきこと
※この記事を読む方へ
実際に旗竿地に住んでみた結果をもとに旗竿地のメリット・デメリットについて記事にしました。
旗竿地最高!
整形地より旗竿地が好き!
とまではいかないかもしれません。
だけど全くなしではないな
条件次第ではお宝旗竿地があるな
と、選択肢が広がったのであれば光栄です。
旗竿地とは
旗竿地とは、道路に接している出入り口部分が細長くなっていて、その奥にまとまった敷地がある土地のことを指します。簡単に言うと家が建つ本地と道路を自分が所有する通路で結んだ敷地です。
竿につけた旗のような形状をしていることから、旗竿地と呼ばれるようになりました。(旗竿敷地や敷地延長、路地状敷地とも言います。)
なぜ旗竿地が誕生するのか?
旗竿地が誕生する主な理由は、相続などにより手放された広い土地が、上記のように2つに分割されて売られるからです。
2つに分割することによって高くて売れなかった土地が、比較的購入されやすくなります。
都市部での土地不足や高騰により、購入しやすい価格で大きな敷地を手に入れることができる旗竿地の利用価値が高まっています。
住宅・土地情報サイト『SUUMO』によると、旗竿地の土地の平均価格は約1,600万円で、価格帯は1,000万円台から2,000万円台が中心となっています。
旗竿地の場合、きれいな整形地より100万~200万円近く安いです。
そのため、旗竿地なら注文住宅が建てられる!という方に人気ですね。
旗竿地のメリット・デメリットの比較
家づくりの目的は自分の住みたい素敵な家を手に入れることですよね。
旗竿地のメリット・デメリットを比較し、自分に合う条件を見つけ出しましょう
まずはデメリットから順に説明していきます。
旗竿地のデメリット
通路が狭い
一般的に通路部分が2mであることが多いです。
歩くだけなら十分な幅ですが、車を停めたらキュンキュンです。
車の扉を開けるときはかなり神経を使います。
3m以上の幅が旗竿地なら問題でしょう。
車が停めづらい
旗竿地の場合は、竿の部分に車を駐車するのが一般的です。
ここで問題となるのが車の出し入れに苦労すること。
所有する車が1台なら良いのですが、2台車を所有している場合は縦列駐車になってしまうのでこれが厄介です。
なので私なら以下のような旗竿地を選ぶことによってこの問題は解決しますね。
横並びに車を置ける旗竿地を見つけるなら間口部分が、最低でも4m以上あるような旗竿地を選ぶ必要があるでしょう。5mあったら完璧ですね。
こういった土地も実際に存在していて、整形地より100万近く安く販売されています。こういった土地は正直お宝ものですから、しっかり探してみるべきですね。
日当たりが悪くなりやすい
四方八方を他の家で囲まれている状態なので、どうしても周囲の建物に遮られて日光が十分に入らくなりがちです。
とはいえ、旗竿地だから日当たりが悪いのではありません。
周囲の建物の日陰にならなければ日当たりは確保することができます。
言い換えると周囲の建物の状況や方角、間取りの工夫次第では、日当たり良好となる場合があるということです。
日当たり面が気になるのであればシミュレーションで調べてもらえるハウスメーカーもありますので、ぜひ調べてもらいましょう。
家が見えない
せっかく外観にこだわってマイホームを建てても。他の家で囲まれている分あまり目立ちません。
こればっかりはどうしようもないですね。外観にこだわり、みんなに家を見てもらいたい!という方には不向きでしょう。
対策ではないですが…
私の場合は外観度外視!(笑)外観にはお金をかけず、中の性能や家電を充実させることに完全シフト変更しました。
旗竿地のメリット
トータルコストが安い!
きれいな土地より100万~200万円安いことは言うまでもありません。
とはいえ、家は安さだけでは決められませんから、値段以外のメリットについても解説していきますね。
静かな環境で暮らせる
通り沿いに立地する家に比べ、奥まった場所にあるので交通量が少なく、静かな環境で暮らせます。
竿のアプローチでお洒落に魅せる
高級レストランなどは、細い道を通ってレストランにたどり着くようなアプローチを見たことがありませんか?
…レストランに入るまでのワクワク感がありますよね。
そんなアプローチを旗竿地なら作れます。
これは実例ですが、旗竿地の特徴を活かし、隠れ家的なムードある邸宅、むしろオシャレですよね。
建物プランによっては日当たり良好になる
繰り返しになりますが、旗竿地=日当たりが悪いとすべてを片付けてしまうのはもったいない。
家の建つ方角や周囲の建物状況に合わせた間取りにしたら、むしろ日当たり良好なマイホームが完成します。
【実際の私の体験談】
私は、南向きアパートに住んでいた時、目の前の豪邸に光を遮られ、ほとんど日照権がなく日当たりが悪かったんです。南向きなのに…
今、思い切って旗竿地に家を買ったのですが、旗竿地の今の方が圧倒的に日当たり良いですよ!
旗竿地を選ぶ時の注意点
将来的に売りたいなら再建可能な土地かどうか確認しよう
旗竿地を購入して、将来土地の売却を考えているなら、購入前に土地のプロに再建可能な土地なのか確認するようにしましょう。
ちなみに道路に面している間口が2m未満の場合は再建不可ですので注意しましょう。
≫旗竿地の間取り・土地探しならタウンライフ 費用・見積一括比較【登録無料】周囲の環境について調べ日当たり・風通しについて確認しよう
「旗竿地=日当たりが悪い」ではありません。
とは言え、日当たりや風通しが悪くなりやすいのは事実ですので、土地や家のプロと戦略を練り、問題ないと確認してから土地を購入するのがオススメですね。
後悔しないためにも、安さだけで即決するのではなく、土地のプロに確認した方が良いですね。
≫旗竿地の間取り・土地探しならタウンライフ 費用・見積一括比較【登録無料】3.路地部分の幅と長さは必ず確認しよう
建築基準法では、路地幅が2m以上ないと家は建てられない決まりです。ただ、路地の奥行き(長さ)が一定以上の場合、幅は約3m必要になることもあるので、購入前に確認しましょう。
旗竿地が激安で販売されているのを見ますが、これは路地幅が2m未満の場合が多いですね。古家付きで販売されていますが、購入して古家を解体しても建物の建築は不可となります
また、路地部分を駐車スペースにする場合、路地幅により停められる車種が限られてしまいます。
「自動車の車幅は、軽自動車で約1.5m、一般的な乗用車で約1.7m程度です。路地幅が2mでは車のドアを開けられなかったり、駐車した車の横を人が通れない可能性があります。路地を駐車スペースにしようと考えているなら、最低でも幅2.5m以上あることが望ましでしょう。
車の出し入れを考えると前面道路の幅も重要です。路地幅が2.5mあっても、前面道路の幅が4mだと、何度もハンドルを切り返さないと車を入れられません。路地幅が2.5mなら、前面道路の幅は4.5m程度あるのがのぞましいです
まとめ:全ての旗竿地が悪いわけではない。こんな旗竿地なら即買い!
旗竿地にはメリット・デメリットがありますが、周囲の環境や通路の形状、敷地の広さなどによって、住宅を建てるには適した土地である場合もあります。
必ずしも全ての旗竿地が悪いわけではありません。
こんな条件の旗竿地なら即買い!
1.通路間口は3m以上
これなら駐車スペースに困りません。
どうしても車の縦列は嫌!という方は、間口が4m以上の土地を探しましょう。
2.希望の建物がしっかり立てられること
自分の夢が叶う素敵な家が建てられないと意味がありません
3.日当たりが確保できること
不動産業者住宅営業のプロに事前にシミュレーションしてもらおう
そして忘れてはならないのが旗竿地は施工費が上がってしまう件。
土地購入前に施工費を含めた総額の提示してもらいましょう。
営業の「たぶん大丈夫です」なんて信用しないでくださいね。
費用が高くなるだけではなく希望の建物が建てられないケースもありますから慎重に検討を進めめることが大切です。自分が後悔しないために!
今までは旗竿地だからという理由で候補外だった方も、条件によっては候補の一つに加えることができるならステキな出会いのチャンスは確実に高まります
さらに建物のプロと一緒に慎重に検討したら後悔しない夢のマイホームに近づきます。
ぜひ一度検討してみてください。
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旗竿地は再建不可なの?
旗竿地=再建不可ではありません。
間口が2mない等、通路部分の形状や敷地の広さなどによっては、建て替えに制限がある場合があります。
建築基準法や地域の建築制限などによって、建て替えに制限がある場合があるので土地購入の前に必ず確認しましょう。
旗竿地は日当たりが悪い?
旗竿地だから日当たりが悪いというわけではありません。
ただ、周囲が隣の家に囲まれている環境上、通路の形状や周囲の建物の高さなどによって、日当たりに影響が出やすいのは確実です。
特に、通路が狭く周囲の建物の高さが高い場合には、日当たりが悪くなることがあるため、購入前には十分に調べることが必要です。
旗竿地を選ぶと後悔する?
旗竿地にもメリット・デメリットがあるため、選び方と考え方次第です。
必ず公開するわけではありません。
周囲の環境や通路の形状、敷地の広さなどによって、住宅を建てるには適した土地である場合もあります。購入前には十分に調べ、不動産のプロと戦略を練って慎重に選ぶことができたら問題ないでしょう。